学校の歴史


学校の概要

 昭和26年(1951年)、飯野中と西野中が統合し、巨摩町(飯野・在家塚)外2ケ村(西野村・今諏訪村)組合立「巨摩中学校」として発足。今年で73周年を迎える。昭和52年に白根町立「白根巨摩中学校」,平成15年の6町村合併により,南アルプス市立「白根巨摩中学校」となった。令和4年からは、白根飯野小学校、白根東小学校と連携し、「小中一貫校南アルプス市立白根巨摩中学校」となった。

本校学区には、天保7年(1836年)に、住民らが「教育による人づくりと文化の向上」を目指し、江戸幕府(市川代官所)に願い出て「西野手習所・松声堂」を創った歴史がある(現在の白根東小学校に繋がっている)。地域住民の手により興された学校は、全国に2校のみと言われている。この地域には、住民の教育に対する熱意が古くから息づいている。

このような教育に対する先見性と向学勤勉・進取の精神をもつ地域に、昭和30年代後半から「巨摩中教育」と呼ばれる教育スタイルが誕生した。「巨摩中教育」は、一言でいうと「知識の詰込みではなく、なぜという問いをもち、知識と知識をつなぎ、深く理解し、自分の考えを自分の言葉と体で表現できる生徒を、明るく、仲良く、元気に育てる教育」と言える。昭和39年から12年間にわたり全国公開を実施し、全国から毎年千人を超える教師が本校を訪れ、「巨摩中教育」の精神は、県内のみならず全国に広がっていった。

新学習指導要領が本格実施となり4年目となる。主体的・対話的で深い学びの実現や、社会との連携・協働によって学校教育目標を実現していくことが求められている。教育に対する長い歴史と深い理解をもつこの地域で、学校教育目標である「思いやりの心と主体性・創造性を備えた白根巨摩中生の育成」を目指して、「巨摩中教育」の精神を生かしながら学校教育を展開していきたい。

学校の出来事・大会の記録